HAPPY ペアレンツインタビュー
4歳の女の子と0歳10か月の男の子のお子さん、それぞれ育休を取得して働く株式会社クロス・マーケティングの一木要輔さん。男性育休が推進される時代の中でも迷う人も多いかと思いますが、育休取得しての気づきや仕事と育児の両立の秘訣を伺いました。
2019年2月、私が30歳の時に結婚式を挙げ、2020年5月に長女が誕生。1回目の育休を2020年7月~8月の2カ月取得しました。
2023年7月に長男が誕生し、9月~12月の4か月、2回目の育休を取得しました。
現在は私が34歳で長女が5月で4歳、長男が0歳10か月になります。
取得しようと思った理由は、もともと私自身が育児に興味があり、じっくり時間を取って取り組んでみたかったことが大きいです。また奥さんも取得を希望していたこともあります。
取得できた要因としては、いくつかあります。
・別部署で育休を取得している先輩がおり、自分の会社でも男性育休が取れそうだと思った。
・1回目の育休は他社への出向が終了するタイミングだったこともあり、引継ぎ作業等も少なく相談しやすかった。
・2回目もグループ内の別会社へ出向して4か月たったばかりでしたが、出向前に育休の取得希望も伝えていたので、わりとスムーズだった。
ただ取得期間についてはどのくらい取るべきなのか、また最大どの程度が許容されるのかがわからず、1回目の時は上司からも「2カ月くらいだよね?」というちょっとした圧も感じたので2カ月としました。2回目の取得の際は2カ月としておりましたが、もう少し取りたいと思ったため、2カ月延長しました。取得前委に1度のみなら延長が可能であると人事から案内もあったことはありがたかったです。
キャリアについては、1回目は出向の終了タイミングだったこともあり不安はあまり感じていなかったように思います。2回目の際は新しい出向先でようやく業務になれてきたところだった為、そこは少し不安でしたが割とこちらもスムーズに復帰できたので杞憂でした。
復帰後は2回とも職場の皆さんからも好意的に受け入れてもらえたように感じております。
育休が終了して、子育てとの両立の難しさを実感しておりますが、完璧を目指さないことが重要だと感じています。物理的にできることとできないことがあり、また体力的な問題や精神的な部分でも無理をしないことが大事だと考えています。
家事の分担については概ね夫婦で担当箇所を決めており、キッチンや洗面所は妻、トイレと風呂場は私、といった具合で領域を分けており大掃除の際にそれぞれの領域をきれいにするといった具合です。日々の洗濯干しや皿洗いなどは共同で行い、育児とのバランスをとっています。
私はもともとこのような考え方でおおざっぱな性格ですが、奥さんはどこか完璧主義というか、きっちり終わらせないと落ち着かないといった性格な為、そのすり合わせが大変ではありますが、なんとか回せていると思います。
なお子供が2人になり、今後奥さんも職場復帰した際には妥協せざるを得なくなると思うので、優先順位をつけてうまく分担していきたいと思います。
「赤ちゃんとママパパのためのウェルネス・タッチケア®体験講座」に参加しました。
片手間ではなく子供としっかり向き合うことや愛情を伝えることの重要性を感じました。
また時にはセルフケアで自分とも対話して、休んだり、パートナーに任せたりということも必要だと思いました。
育児休業をとったからこそ、育児の大変さについて自分で実感していると思います。
食事の準備や寝かしつけ等、働いている平日はお任せしてしまうことが多いですが、パパでもできることを自分で体感し、代われるときは代わることができるようになっていると思います。
0-1歳は子供の成長が日々感じられるので、そのタイミングで一緒にいられることはかけがえのない時間でした。男性の育休取得は増えてきておりますが、今後当たり前になっていくといいなと思います。
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男性育休が推進される時代になりましたが、まだまだ迷う男性も多いのではないでしょうか。男性の育休取得率も17.13%1)、取得期間も一番多いのは5日~2週間未満(26.5%)と短い現状です。2)
一木さんは2人のお子さん、それぞれに2か月、4か月育休を取得し、状況に合わせて2人目の育休を延長もされています。職場の理解や応援もあるからこそ、育休を取得し子育てと向き合うこともでき、その経験が職場や社会に還元できることも多いのではないかと思います。
「いのちを育てる」ということを男女共に、そして社会全体で安心してできるようにしていきたいですね。(インタビュー 加倉井さおり)